給湯器は設置場所によって取り付けできるものと出来ないものがあります。
例えば屋外用の給湯器を屋内に取り付ける事はできません。
基本的には現在設置されているものと同じタイプを選びます。特にマンションの場合は、管理規定によって設置できる機種や排気方法、場合によっては色も指定されていることがあるため注意が必要です。
ここでは下記設置タイプについて簡単にご説明いたします。
1.壁掛け給湯器
2.据置き給湯器(設置フリータイプ)
3.据置き給湯器(浴槽隣接設置タイプ)
4.標準PS設置型給湯器
5.前方排気型給湯器
6.上方排気型給湯器、後方排気型給湯器
7.アルコーブ設置型給湯器、側方排気
8.FF式給湯器(屋内用、強制給排気式)
9.スリムタイプ/コンパクトタイプ
10.壁貫通型給湯器・ホールインワン
11.ガスふろがま・バランス釜
1.壁掛け給湯器

「壁掛け給湯器」とは、その名の通り建物の外壁やベランダの壁面にビスで固定して設置するタイプの給湯器です。
現在、日本の住宅(特に戸建てやマンションのベランダ設置)において最も普及している主流の形で、配管は本体の下側から出ています。
省スペース、浸水リスクに強い、最も一般的な給湯器のため流通量が多い(在庫があるためすぐに工事が出来る)などが特徴としてあげられます。
デメリットは壁に負担がかかること、設置場所に近い部屋では振動が伝わる場合があること、高い位置などに設置するとメンテナンス性が悪くなるなどです。
「配管カバー」を取り付けて配管を見せないようにしてる事があります。場合によって「据置台」を使用して地面に設置する事があります。後術しますが「据置型」と間違える場合があります。
→壁掛け給湯器(エコジョーズ)
→壁掛け給湯器(従来型)
※温水暖房熱源機(TES)は基本的に「壁掛け」タイプです。
→温水暖房熱源機(エコジョーズ)
→温水暖房熱源機(従来型)
2.据置き給湯器(設置フリータイプ)

「据置き給湯器」とは、地面やコンクリートブロックなどの土台の上に直接置いて設置するタイプの給湯器です。
壁掛け型が主流になる前から親しまれてきた形状で、現在でも戸建て住宅を中心に広く利用されています。設置スペースが必要になることからマンションなど集合住宅で使われる事はほとんどありません。
建物への負担が少ない、振動や音が伝わりにくい、メンテナンスがしやすい、安定感があるなどのメリットがあります。
一方、設置スペースが大きいこと、浸水リスク、配管の大型化などがデメリットになります。
→据置き給湯器(エコジョーズ)
3.据置き給湯器(浴槽隣接設置タイプ)
「隣接設置給湯器」は本体と浴槽が2本の管で直接つながっており、浴槽に上下2つの穴が開いている古いタイプの給湯器です。お風呂のすぐ裏に設置する必要があり、外からの見た目は「据置き給湯器」とほぼ違いがありません。
最近では、1つ穴(設置フリータイプ)の「据置き給湯器」へリフォームするケースが増えています(二穴式より強制循環の一穴式の方が効率が良いため浴室隣接型は無くなる傾向にあります)
リリーホームでは、一穴式の給湯器で交換させていただいております(別途、配管の改修工事費用がかかりますが、隣接設置給湯器で交換するよりお安くなります)
→浴室隣接設置給湯器(エコジョーズ)
4.標準PS設置型給湯器

「標準PS設置型給湯器」「PS扉標準設置」とは、主にマンションやアパートなどの集合住宅で、玄関脇にあるPS(パイプシャフト/パイプスペース)という専用の空間に設置される給湯器のうち、上記写真の様に本体前面が見えているタイプで下側が扉になっています。
一般的な壁掛け給湯器(屋外壁掛形)とほぼ同じ構造です。排気口は本体の前面にあり横長の穴があいています。
通常の屋外壁掛形がそのまま使えることが多くありますが、排水設備が無いことほとんどのためエコジョーズを設置する場合は高額になることがあります。
元々エコジョーズを設置してある場合は問題ありませんが、現在設置されている給湯器が従来型であれば同様の従来型後継機種で交換する方が費用を抑えられます。
また玄関や窓に対して排気ガスが入らない用に排気カバーが取り付けてあります(後述のアルコーブ設置を参照してください)
→標準PS設置型給湯器
5.前方排気型給湯器

「前方排気型」とは、主にマンションの玄関横にあるPS(パイプシャフト)内に給湯器が隠れて設置されており、排気だけを前方の扉の穴から逃がすタイプのことです。
※マンション高層階のベランダ設置に使用される事もあります。
PSの扉を閉めると本体は見えず、扉にあいた丸い穴から給湯器の丸い筒状の排気口だけが顔を出している状態です(写真左)。PS扉はビスで固定されていて開ける事が出来ない場合もあります。
機器本体が扉の中に隠れるため、共用廊下の見た目が綺麗に保たれます。また、本体が直接雨にさらされないため、壁掛け型に比べて外装の劣化が抑えられる傾向にあります。
PS標準と同様、元々エコジョーズでない場合は排水設備の問題で従来型での交換の方が良い場合があります。
→PS設置前方排気型給湯器
6.上方排気型給湯器、後方排気型給湯器

「上方排気型」給湯器とは、マンションのPS(パイプシャフト)内に設置されるタイプの一つで、燃焼後の排気を本体の上部に取り付けられた「排気筒(煙突)」を通じて、建物の外へ逃がすタイプを指します。
「後方排気型」給湯器は、排気筒が給湯器の裏側に繋がっています。
PSの扉を閉めると本体は見えません。排気用の穴も無く(少し離れた場所に排気口があります)本体が全く見えないのが大きな特徴です。
本体の頭頂部(後方排気は裏側)に直径100mm程度のアルミ製やステンレス製の排気筒が接続されており、それがPSの天井等を通って建物の外部(屋上や開放廊下の上部など)へ繋がっています。
排気が通路に直接出ないため、通路が熱くなったり、排気ガスがこもったりするのを防ぐためこの給湯器が設置してあります。
排気筒の位置や径(太さ)が機種によって決まっているため、基本的には同じメーカーの後継機種(ノーリツならノーリツ)を選ぶのが最もスムーズです。
→PS設置上方排気型給湯器
→PS設置後方排気型給湯器
7.アルコーブ設置型給湯器、側方排気

「アルコーブ設置タイプ」とは、マンションの廊下から少し奥まったスペース(アルコーブ)の壁に設置される給湯器のことです。
玄関ドアを開けた時に通行人とぶつからないように作られた凹み部分(アルコーブ)を利用して設置されます。
排気口の部分に長方形(直方体)の排気カバーが取り付けてあるのが特徴で、排気カバーだけ見えるタイプ(写真左)、本体前面も見える場合(写真右)があります。
ドアや窓に対して90度直角の位置に給湯器が設置してある場合、排気ガスが室内に侵入するのを防ぐため排気カバーが付いたこのタイプの給湯器を設置します。
また、PS(アルコーブ)以外でもベランダ設置でベランダの窓に対して直角の位置に設置してある場合はこのタイプの給湯器を設置します。
→アルコーブ設置型給湯器
8.FF式給湯器(屋内用、強制給排気式)

外壁に設置する一般的なタイプとは仕組みが大きく異なり、主に屋内(洗面所、キッチン、ベランダの納戸など)に設置されるタイプの給湯器です。
FF式の最大の特徴は、「空気の取り入れ」と「排気」の両方を、専用の煙突(給排気筒)を使って屋外と直接行うことです。
排気筒は本体上部から天井の方にのびており、給気と排気の二本の管の場合と、二重の一本管の場合があり、また排気筒にカバーがかけてあり見えない様になっている事もあります。
FF式の工事は、通常のガス資格に加えて「特定工事業(特監法)」などの知識が必要です。必ず屋内設置の実績が多い業者に依頼してください。
リリーホームのスタッフは特監法の免状を持っておりますのでご安心ください。
→屋内用FF式給湯器
9.スリムタイプ/コンパクトタイプ

これまでの設置タイプとは少し異なりますが、通常サイズとは異なるサイズの給湯器もあります。
「スリムタイプ」の給湯器とは、一般的な給湯器に比べて横幅が非常に狭く(薄く)設計されたモデルのことです。
通常の給湯器の横幅が470mmほどあるのに対し、スリムタイプは250mm(半分近く!)しかありません。
玄関横のスペースが狭く、標準サイズが入らない場合、ベランダの窓の横など壁の面積が限られている場合に採用されます。
スリムタイプの前方排気型、スリムタイプの上方排気型などのバリエーションもあります。
→スリムタイプ給湯器
10.壁貫通型給湯器・ホールインワン

「壁貫通型(かべかんつうがた)給湯器」は、別名「ホールインワン」とも呼ばれる、特殊な設置タイプの給湯器です。
主に古い公団住宅や団地などのリフォームで採用されることが多く、他のタイプとは全く異なる特徴を持っています。
通常、古い団地では「バランス釜」(浴槽の横にある、ハンドルを回してカチカチ鳴らす釜)が使われていました。そのバランス釜が収まっていた「壁の四角い穴」に、スッポリと埋め込むように設置するのが壁貫通型です。
壁に埋まっており、浴槽に隠れているため本体がほとんど見えません。
交換する際は浴槽を動かす必要があります。
→壁貫通型給湯器・ガスふろがま
11.ガスふろがま・バランス釜

「バランス釜」「ガスふろがま」は、1960年代から公団住宅や団地を中心に普及した、浴室内に設置するタイプの給湯機です。
浴槽のすぐ横に箱型の機械が置かれているのが特徴で、今の全自動給湯器とは使い勝手が大きく異なります。
外気を取り入れ、燃焼後の排気ガスを外へ出すための「専用のダクト」が壁を貫通しています。室内の空気を使わずに燃焼させるため、浴室内に置いても一酸化炭素中毒のリスクが低い(バランスが取れている)ことからその名がつきました。
→壁貫通型給湯器・ガスふろがま